シロートの一言。
成鳥夏羽、♂♀同色です。
古くは欧州産亜種を基亜種とした旧セグロカモメ種のアジア産亜種とされていましたが。その後暫くの間は北米産亜種と共に亜種を持たない独立種となっていたのですが、日本鳥類目録第8版からは旧来のキアシセグロカモメ全3亜種を含むセグロカモメ種の基亜種となっています。。。北極圏内を含むシベリア中部から東部にかけて繁殖し、オホーツク海沿岸部から日本・中国南東部などで越冬し、通常5年目冬で成鳥になる日本では最も見慣れた大型カモメです。しかし新たに亜種となった旧キアシセグロカモメ3亜種は黒海を中心として北はバルト海から南は紅海・アデル海までと生息域が広いカスピセグロカモメと、名前通りのカザフスタン及びモンゴルで繁殖する2亜種ですから、同一種としては早晩分離独立するのではと思っています。。。日本では沖縄を除く全国に渡来し越冬する普通種で、脚色はピンクで眼瞼は橙色から赤とされていますが、実際にはオオセグロ同等のピンクに見える個体も相当数いる気がしています。そして虹彩は幼鳥時は暗色で、2〜3年目くらいから淡黄色になりますが、暗色のままの成鳥もいます。次に日本に多い近似種との識別で最も有用な初列風切換羽完了は年末年始の12月〜1月頃で、新たに同一種の亜種となったモンゴルだと11〜12月頃と早く、別種ホイグリンだと2〜3月頃と遅くなるそうです。 |