Numenius madagascariensis  Far Easten Curlew

ホウロクシギTOP<
幼鳥< = 1年目若鳥 = >成鳥(冬羽相当)
2010/10/13 福岡県 福岡市

シロートの一言。

大きくなった幼鳥、1年目若鳥なのではと推察です。
秋の渡りで成鳥判断していた写真を見返してみると、クチバシがやや短く(幼鳥判断した個体よりは長い)、三列も幼羽想定の淡色△班が目立っていますし、下面の班は少なめで、若鳥っぽく見える個体がかなり多く写っていました。しかし、秋の若鳥には混じるはずの第1回冬羽換羽中とわかる個体が全くいませんでした。。。ホウロクシギには生まれ年秋の第1回冬羽換羽はないのではと疑っています。そしてもう1つ、春の渡りに対して秋は数が少なく、成鳥は秋の渡りのコース自体が違うか、あるいは短時間のトランジットや降りることなく日本列島を通り越して南下している個体が多いのではとも疑っています。。。
直上同日同場所、2羽いたために直上同一個体かはわからないです。
ただしこの個体も若鳥なのは間違いなく、初列風切羽に新旧がありません。10月の成鳥ならば風切羽はまだ換羽中で、外側には旧羽を持っているのが普通のはずです。
2018/09/10 佐賀県 佐賀市
   
上クチバシが少し黒ずんでいた、まだ短いクチバシの個体です。そして幼羽想定の△班羽縁の三列も見えています。下面の班こそ多いのですが、まだ成鳥ではないはずです。
2018/10/09 佐賀県 佐賀市
   
直上同場所の1ヶ月後、よく似た個体です。もしかしたら同一個体の少し成長した姿なのかもですが(クチバシがチョット長いような・・・)、証明のしようはないです。。。
2021/10/15 福岡県 糸島市
   
幼鳥とは思えないものの、やや短い肉色クチバシ個体です。こういう個体は春の渡りにはいませんが秋の渡りでは多く、この個体も△班羽縁の幼羽想定三列です。
2015/10/15 佐賀県 佐賀市
   

ここに並べた個体の中ではより成鳥っぽく見える個体ですが、それでもこのクチバシはまだ若干短そうに見えてしまいますし、下面腹下の班は少なく、淡色△班が目立つ三列はまだ幼羽なのではと。。。
2024/10/25 福岡県 糸島市
   
肉眼ではかなり白く見えた個体で、遠くに見たときはダイシャクだと思って撮っていました。しかし写真になってみると下尾筒まで班が入っていて、ホウロクです。。。(^^;
2021/10/26 福岡県 糸島市
   
直上によく似た個体です。同場所の10日後ですし、もしかしたら同一個体なのかもですが、この個体についてもその証明はできないです。。。(^^;
直上同日同場所、別個体です。
綺麗な個体ですが、三列は傷んでいます。1年間使い込んだ成羽三列と見るべきか、3ヶ月程度使った幼羽三列と見るべきか、どっちであっても微妙なような。。。(^^;
2013/10/27 福岡県 糸島市
   
直上個体と違って、明らかに短い肉色クチバシ個体です。下面の班も少なめで、上個体よりも成長が遅れていると思える1年目若鳥判断個体です。
2019/10/28 佐賀県 佐賀市
   
この個体もパッと見は成鳥なのですがやっぱりクチバシがやや短く、三列も幼羽想定の△班羽縁です。
2013/11/01 福岡県 糸島市
   

11月で雨覆や三列にけっこう傷みがある個体です。しかし冬羽換羽が遅れている成鳥であればこんなものじゃないでしょうし、この年生まれの若鳥にしては傷みがすぎるようでも、2択ならば若鳥のほうではと判断です。
2021/10/26 福岡県 糸島市
   
飛翔写真上面です。肝腎の外側初列が見辛いですが、風切羽に新旧はなさそうに見えています。
2014/10/24 佐賀県 佐賀市
   

飛翔写真ダウンストロークです。1日違いで撮った成鳥判断の別個体飛翔写真では、まだ大半の初列風切羽が旧羽のままで写っていました。既に成鳥クチバシのように見えてはいますが、旧羽風切を持たないこの個体はまだ1年目若鳥なのだろうと推測です。
2016/10/18 佐賀県 佐賀市
   
やや短い肉色クチバシ個体の地上での羽ばたき、アップストロークです。僅かに出ている左翼羽先に、旧羽はありません。また、下面腹側に班が少ない個体は、このように翼裏側が撮れていれば識別後も安心できるのです。。。(^^;