Larus schistisagus  Slaty-backed Gull

オオセグロカモメTOP<
= 幼鳥 = >幼羽→第1回冬羽移行中
2012/10/12 北海道 根室市

シロートの一言。

幼鳥です。
初列は真っ黒ではないですし、道東には繁殖個体もいますから、このように暗色味が強い大型カモメの幼鳥はほぼ無条件でオオセグロのはずです。しかしオオセグロの幼羽は特別脆いみたいで、第1回冬羽換羽を待たずに擦れて白くなった個体も普通にいますし、タイミルなどの交雑種を除けば最も幼鳥の個体差が目立つ種なのではと思われます。そしてこの幼鳥時だけはアメリカセグロカモメがよく似るようですが、この暗色味を保ったまま渡来できるアメリカセグロの幼鳥はいないのではと思われます。。。
2012/10/11 北海道 根室市
   

10月早々クチバシ基部が肉色になろうとしている、全体に一様な暗色味が強い幼鳥です。上個体とはあまり似ていませんが、この場所では後ろに見えている切れ波止で営巣してもいます。
直上同日同場所、少し白くなり始めた幼鳥です。
この頃からタイミルなどとの識別が必要になりますが、茶褐色な幼羽初列はオオセグロです。他にカナダ幼羽初列も褐色ですが、その場合は大雨覆に暗色帯はありませんし、特定地域にしかいませんからさほど気にする必要もないのではと。。。
2012/10/11 北海道 浜中町
   

直上同日別場所、頭頸部だけがより白くなった別個体です。大雨覆に暗色帯はないものの、初列は褐色です。
2012/10/12 北海道 根室市
   

頭頸部だけに偏らず、全体に各羽軸班が淡くなりかけている感じの個体です。
直上同日同場所、何故こんな白いのがいるのかと驚いた10月個体です。
顔的に他種はなくオオセグロのように見えますし、羽縁の傷みもないことから第1回夏の可能性もなくで、単純に色が褪せただけのオオセグロの幼鳥判断です。
2012/10/13 北海道 根室市
   

肩羽・雨覆の軸班だけがやや擦れてきた暗色個体です。
2012/10/17 北海道 根室市
   
直上個体よりも肩羽・雨覆の摩耗がやや少なめな、暗色タイプの幼鳥です。
2012/10/17 北海道 根室市
   

目視では黒い初列に見えて、セグロカモメのつもりで撮っていた幼鳥です。しかしセグロの幼鳥のページに並べてみると初列の色味が違っていて、改めてオオセグロだったのかと気づいた次第です。。。(^^;
直上同日同場所、別個体です。
この頭頸部ですから、前年生まれの夏羽ではと思ったこの年生まれの擦れた幼鳥です。前年生まれ10月の夏羽ならば、各羽縁はもっと傷んでいます。。。
直上同日同場所同文の、別個体です。