Spatula clypeata  Northerin Shoveler

ハシビロガモTOP<
幼羽→第1回冬羽移行中(前期)< = ♂幼羽→第1回冬羽移行中(後期) = >♂第1回夏羽
2018/12/13 山口県 山口市

シロートの一言。

♂幼羽→第1回冬羽移行中(後期)です。
雨覆未確認でも、虹彩に頼らなくても、もう♀と見間違えることはない換羽後期の♂若です。しかし今度は、エクリから換羽個体との年齢識別が必要になります。通常、♂成鳥の虹彩は鮮やかな黄色で♂若は黄褐色や黄土色に近いのですが、上の合成写真左個体のように若と大差ない暗めの虹彩を持つエクリも普通にいますし、年齢判断は三列の違いだけが全てになります。エクリ三列は繁殖羽同様で白色軸班は羽先でとどまりますが、幼羽三列は羽先まで届いた白色軸班が羽縁側へと回り込み、羽先に白い羽縁を作ります。ただし春先のエクリ三列は羽先が擦れてしまって、まるで幼羽三列のように淡色羽縁があるように見えますから注意は必要です。
2021/12/23 佐賀県 佐賀市
   
上個体と違って、黄色味が強い虹彩個体です。ただしまだこのクチバシですから若鳥かもと疑うこともできますし、三列羽先には羽縁があるように見えています。まだ若鳥です。
直上同日同場所、直上個体以上にエクリからの換羽に見えた別個体です。
黄色の虹彩にエクリだと思って撮っていたのですが、写真になってみると上段の擦れた側面体羽は羽先が尖っていますし、三列も羽先から内弁側に白い羽縁が回り込んでいます。水色雨覆は成羽同様にも見えますが、クチバシも黒ではないですし、まだ若鳥のようです。
2010/01/17 長崎県 雲仙市
   
年明け1月でずいぶん換羽が遅い個体です。三列は明らかに幼羽ですし、下面も真下面はまだ幼羽のように見えてしまいます。
直上同日同場所、別個体です。
下面の様子はわかりませんが幼羽三列のまま、褐色の成羽体羽を出していた個体です。
2019/01/24 熊本県 玉名市
   
一見擦れたエクリ三列のようにも見えるのですが、軸班はかなり細く、虹彩もクチバシも幼鳥のままのように見えますし、擦れた幼羽三列なのだろうと判断です。。。