Anas penelope  Eurasian Wigeon

ヒドリガモTOP<
♂繁殖羽< = ♀幼鳥 = >♀幼羽→第1回冬羽移行中
2010/10/13 福岡県 福岡市

シロートの一言。

♀幼鳥です。
若い内のヒドリガモ幼鳥は喫水線あたりから喉のあたりまで淡い暗褐色の幼羽小班に包まれていて、典型的な♂幼鳥だと頸の暗褐色小班は何重かの首輪班状に見えますが、♀だと縦横適度な間隔で並んでいるだけです。三列基部の識別の羽は暗色に白い羽縁ですが、同じ色味に見えてしまう♂若もある程度普通にいるようです。そして雨覆は褐色味が強い灰褐色で淡色の羽縁は細く、♂幼羽雨覆のほうがより淡色で羽縁も目立たないとされていますが、実際は個体差で軸班も羽縁もかなり見え方が違っています。また、幼鳥・若鳥のクチバシ峰には線状の暗色班が見られるのですが成鳥でも持っている個体があって、年齢識別の材料にはあまりならないみたいです。
2009/10/16 福岡県 福岡市
   
10月半ばはもし♂幼鳥であってもまだ♂の羽を出すには早すぎで、胸元の見え方と三列基部にかかる暗色の識別の羽だけでの判断です。ただしこの2点、アテにならないときも間々ありますから。。。(^^;
2009/10/17 福岡県 福岡市
   
三列基部にかかった肩羽最後列の暗色軸班の白い羽縁の羽は、幼鳥の♂♀を識別できる羽で、典型的な♂幼鳥の軸班はより白っぽく見えるのですが、ハッキリ灰白色に見える個体は本当に少ないです。。。
直上同日同場所、似たような別個体です。
かろうじて、三列基部に暗色の白い羽縁が目立つ羽が写っています。なお、幼鳥クチバシに多い暗色線状斑は成長と共に薄れていくようですが、明るい青灰色のクチバシになってもその名残を持つ成鳥も普通にいます。
2011/10/31 福岡県 福岡市
   
三列基部の識別の羽は暗色で雨覆も暗色なために♀幼鳥のはずですが、その雨覆の羽縁が殆ど目立たずなのだけは♂幼羽雨覆的でチト気になる個体です。
2013/11/08 福岡県 福岡市
   
胸元の幼羽暗褐色小班が首輪班状に繋がっていて、♂幼鳥的に見えてしまう個体です。しかし三列基部の識別の羽と雨覆は暗色で、雨覆の羽縁も明瞭です。可能性としては♀幼鳥のはずですが。。。
2012/11/20 福岡県 福岡市
   
同一個体合成です。三列基部の識別の羽は暗色ですが、雨覆はやや淡色気味で羽縁は目立たず、なんとなく♂的に見えてしまう幼鳥です。しかし11月下旬になっても♂の羽も持たない若を、識別の羽に逆らってまで♂判断する勇気はないです。
2013/11/21 福岡県 福岡市
   
三列基部の識別の羽と雨覆は暗色で、その淡色羽縁も明瞭ですから基本的なヒドリガモ♀幼鳥の特徴です。しかしこのように丸い三日月班状に見えそうな胸元は珍しいです。
2009/10/16 福岡県 福岡市
   
♀幼鳥のノビの翼上面です。雨覆の羽縁がもっと目立ってくれていたらよかったのですが、これくらい暗色の軸班であれば♀幼鳥判断で大丈夫なはずです。