Larus vegae  Vega Gull

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第4回夏羽< = 成鳥冬羽 = >成鳥冬羽→夏羽移行中
2014/02/20 千葉県 銚子市

シロートの一言。

成鳥冬羽です。
日本の大型カモメの基準になる種で、成鳥の初列風切羽換羽は10月頃から始まって12月〜1月頃に終わるそうです。対して、近似種のモンゴルは1ヶ月ほど早く11〜12月頃に終わり、ホイグリンだと遅くて翌年2〜3月頃に終わるそうです。脚色はピンク、虹彩は黄色い個体が多いものの暗色タイプもいますし、眼瞼は赤もしくはピンクですが、橙くらいに見える個体もいるようです。そして基本的に下クチバシ赤斑はやや狭い傾向で、上クチバシには掛からないのが普通です。なお、近似種アメリカセグロカモメの肩羽はもう少し薄く虹彩はより淡色な黄白色で、眼瞼は橙色〜黄色です。
2013/10/30 福岡県 福岡市
   

セグロカモメの平均的な初列風切羽換羽完了は12〜1月の間だそうですが、10月末で早くも初列風切換羽完了済みだった個体です。
2007/11/16 熊本県 八代市
   
ずいぶん小さい個体です。そして脚色に鮮やか味はないものの一応黄色で、11月半ばでまだ初列に新羽はありません。一旦はタイミルではとしていた個体ですが、頭頸部に班は多く、やっぱりタイミルとするにはまだ足りないかなと判断を改めました。
2011/12/28 福岡県 福岡市
   
初列白斑が小さい以外は、成鳥冬羽としか見えない個体です。その初列白斑は3年目のものとしか見えずですが、旧羽が擦れ残って小さく見えているわけでもなく、こういう初列に換羽なった成鳥なのだろうと判断です。
2011/12/29 福岡県 糸島市
   
直上個体同様、初列羽先白斑が小さい個体です。しかしクチバシや尾羽等他に若鳥かもの特質は見られずで、やはりこういうタイプの成鳥冬羽なのだろうと判断です。
2012/01/08 福岡県 糸島市
   

脚色はピンクで背は濃くもなく、1月でまだ初列換羽が終わっていない個体です。そして少なめな班は後頸に集まっていて、一旦はタイミルかもとしていた個体です。しかしこの程度ならまだセグロなのではと判断を改めました。
2012/01/17 福岡県 糸島市
   

ギリギリ正常換羽の範疇ですが、1月中旬でまだ初列に旧羽を持っていた個体です。
2014/02/18 千葉県 銚子市
   
少数派ですが、セグロカモメ成鳥には幼鳥時そのまま暗色虹彩の個体もいます。
2014/02/21 千葉市 銚子市
   

背の色が淡くて、アメリカセグロを疑いながら撮っていた個体です。が、この眼瞼は普通にセグロカモメでした。
2014/02/23 茨城県 神栖市
   

手前のウミネコに比べてずいぶん小さく、カナダかもとかなり粘って撮った個体です。しかし改めて見るとカナダの顔ではありませんし、全長の図鑑数値も55cm〜67cmとずいぶん振れ幅が大きく、多分最小サイズのセグロなのだろうと判断です。
2014/02/17 千葉県 銚子市
   

飛翔写真上面です。セグロカモメの初列風切黒色部分は外側から5〜7枚(8枚は稀)、6枚の個体が最も多く、P9とP10にはミラーとよばれる羽先白斑の内側にもやや大きめな白斑を持っています(P9のミラーはない個体もいる)。
2014/02/20 千葉県 銚子市
   

セグロカモメの初列風切羽先黒色部分は裏側も黒く、カナダカモメだと灰色で、表の黒色部分自体もやや灰色がかった黒に見えます。