Phalacrocorax carbo hanedae  Great Cormorant(亜種レベルでの英名は不明です)

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第2回冬羽< = 成鳥冬羽 = >成鳥冬羽→夏羽移行中
2007/11/16 熊本県 八代市

シロートの一言。

成鳥冬羽です。
真っ黒一色と思われがちなウですが、キッチリした順光を受ければ本来の茶色光沢の羽衣が現われます。そっくりさんのウミウの場合は青緑色光沢です。ただし、肉眼でのこの光沢の違いを見分けるのは難しいです。カワウは海にも出ますが、ウミウは内陸の河川や沼にはほとんど入ってこないそうです。ただ問題はそれが絶無ではないということで、100羽以上群れた東京上野の不忍池での調査で1羽とか2羽、ウミウが混じっていることもあるそうです。
2014/06/19 大分県 日田市
   
カワウやウミウの夏羽換羽は季節の逆をいくように早く、年末前から始まって初夏には終わっています。腿のあたり、ごく僅かに夏羽名残の白い羽毛が残っているように見える6月の冬羽個体です。
2014/09/03 愛知県 西尾市
   
クチバシ基部の黄色味が強く、まだ夏羽名残がありそうな9月の冬羽です。
2005/11/04 福岡県 福岡市
   
直上個体のような夏羽名残もなく、完全な冬羽個体です。
直上同一個体背面(上面)です。
2014/01/13 福岡県 糸島市
   
見上げの飛翔写真ですが、写っているのは上面です。そして尾羽はカワウのほうが長くウミウは短いそうで、そのために見上げの飛翔写真ではカワウの翼位置は胴体中央に見え、ウミウの翼は体後方に寄って見えるのだそうです。
直上同日同場所、別個体のダウンストロークです。
2017/03/18 千葉県 銚子市
   
飛翔写真ダウンストローク、もう1枚です。銚子は外洋だからみんなウミウだと思っていたのですが、写真になってみると茶色光沢の背に、飛び姿でも口角の角度が鈍いのが分かります。全く同じ環境で、ウミウとカワウが混在していました。
直上同一個体、飛翔写真アップストロークです。