Anser fabalis serrirostris　　Thick-belled bean goose

2017/12/23　島根県　出雲市

シロートの一言。 成鳥です。 同じ色合いのマガンやカリガネだと成鳥の腹下には不定型で目立つ濃い黒班があって、若鳥との識別が容易なのですが、ヒシクイにそういう成鳥印の暗色班はありません。ただし幼鳥の側面体羽には成鳥にある暗色横班はなく、側面体羽の丸い羽縁が目立つようです。あと、上面羽縁白斑が隣の羽とは繋がらずに途切れるとも何かで読んだような記憶があるのですが、どちらもまだ亜種ヒシクイでは見たことはないです。。。なお、山陰には少しクチバシが短いオオヒシクイも多いのですが、この２羽は間違いなく亜種ヒシクイのほうです。

	2023/03/07　佐賀県　白石町 　　　 遠目にはずいぶん白っぽく見えて、亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイだと思いながら近づいて行った個体です。しかし近くから見ると両者大きさは変わらずで、２羽共ヒシクイだったのかと戸惑ったのを覚えています。かなり白いタイプのヒシクイです。
	2010/03/10　北海道　斜里町 　　　 雪原のヒシクイです。このような純白背景だと、ヒシクイに限らずどうしても暗色に写ってしまいます。
	2010/03/14　北海道　斜里町 　　　 直上と同じ雪景色なのですが、残雪背景だと鳥も汚れたように写っています。。。(^^;
	直上同日同場所、同じようにクチバシを土塊で汚していた別個体です。 たまたまの光線の写り方なのだか個体差なのだか、淡色気味に写っていました。
	2007/04/30　福岡県　福岡市 　　　　 クチバシの黄色班がずいぶん小さい個体です。そして下面腹側はゴワゴワした感じに見えて、写真になったあとで若鳥なのではと強く疑った個体です。
	直上同一個体です。 この写真では下面に違和感はなく、側面には暗色横班ありで、上面羽先白斑もだいたい繋がって見えています。４月も末日ですし第１回夏羽等の可能性もあるのかもですが、２年目の若い成鳥(ヒシクイには２年目若鳥もいるらしいです)も含め、今のところ若鳥判断は保留中としました。