Platalea minor  Black-faced Spoonbill

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幼鳥< = 2年目若鳥 = >3年目若鳥
2015/07/31 佐賀県 佐賀市

シロートの一言。

2年目若鳥です。
「S64」は前年6月20日、韓国の繁殖地でヒナのうちに足輪をつけられた個体で、この撮影時2年目に入ったばかりの越夏個体です。クチバシ上面はずいぶん色褪せていますが幼鳥クチバシの赤味がかった感じはなく、表面の凸凹突起もありません。おそらく生後1年間は、クチバシ表面の修復は一切ないのだろうと推察中で、生まれ年翌年秋から始まる最初の全体換羽(2年目冬羽換羽)と同時に始まるはずの最初の修復で、先端まで真っ黒クチバシに変わると同時に凸凹突起も出来ているのだろうと推察中です。ただしもちろん全くの、シロートの推察ですから。。。
上個体、飛翔写真合成の上下面です。
両翼共にP8が短く当初は風切羽換羽が始まったばかりだと思い込んでいましたが、当のP8を始め全ての風切羽は黒班がついた幼羽のままです。7月はまだ、風切羽換羽の時期ではなかったようです。
2016/10/15 佐賀県 佐賀市
   
10月の2年目飛翔写真、ダウンストロークです。全ての風切羽羽先に黒班がついていて、この10月半ばもまだ風切羽換羽は始まっていないのがわかります。この幼羽のままの翼が、クロツラ2年目若鳥翼の基本です。
直上同一個体アップストロークで、以下直上同文です。
2005/11/04 福岡県 福岡市
   
「J10」はこの年5月に沖縄で脚輪をつけられた♂幼鳥と記録されていますが、5月にはまだ「その年生まれの幼鳥」はいません。専門用語的にはまだ幼鳥と記された生まれ年翌秋、満1歳数ヶ月くらいの2年目若鳥です。
2014/03/31 佐賀県 佐賀市
   
「E92」は2012年7月2日韓国仁川で幼鳥につけられたもので、生まれ年から2回の年越しをした2年目若鳥です。まだ全ての風切羽羽先に黒班がついています。
上同一個体です。
幼鳥時赤味がかった淡色だったクチバシ裏側は、全面黒に変わっています。そして普通のヘラサギのクチバシのような、裏側基部に黄色の△班もありません。裏表とも、これがクロツラ2年目若鳥クチバシの基本です。
2017/04/28 佐賀県 佐賀市
   
4月末、渡去寸前の2年目若鳥です。P1・P2が伸張中でP3は脱羽、P4以降がまだ幼羽のままで、生まれ年から2度の年越しをした2度目の春、それが初めての風切羽換羽の時期になるようでです。
直上個体の真後ろを飛んでいた、同じく2年目若鳥です。
この個体に風切羽の変化はないようにも見えるのですが、初列風切が9枚しかありません。多分、P1が脱羽しているのかと。。。
2017/05/27 佐賀県 佐賀市
 
羽先には真新しそうな黒班がついたP1〜P3は新羽でP3はまだ伸張中、そしてP4は脱羽中なのかなと。。。そしてP5・P6の羽先が白いのは黒班の摩耗脱色で、となると秋〜冬の3年目若の内側初列が白いのは、単なる脱色になるのかなと。。。(^^;