Haliaeetus pelagicus pelagicus  Steller's Sea Eagle

オオワシTOP<
= 1年目若鳥 = >2年目若鳥
2015/03/08 北海道 別海町

シロートの一言。

1年目若鳥、前年生まれの幼鳥(後期)です。
クチバシと趾は黄色味に乏しく、嘴爪は黒ずんで見えます。そして全体はまだ褐色味が強く、翼上面の白斑は中雨覆に集中していて、成鳥時に目立つ翼前縁部も暗褐色のままです。しかし飛翔時の翼下面はこの1年目が最も白く、初列風切基部には大きな白斑(バッチ)が目立っていて、腋羽からその白バッチまでややまだらながらも細かな白斑が帯状に連なっています。そして幼羽風切は羽先が尖っているために、翼後縁はギザギザ状に見えます。3年目若鳥くらいから下雨覆いや脇の白い範囲は少なくなって、翼前縁部に白斑は集約されていくようです。
上同一個体です。
1年目と2年目では大きな違いはありませんが、1年目のほうがクチバシがよりくすんで見えるようです。
上同一個体です。
上同一個体です。
飛翔時でも嘴爪は明らかに黒ずんで見え、今のところこの部分の差異で2年目との線引きをしています。
上同日同場所、別個体です。
クチバシ峰先端と嘴爪は明らかに黒ずんでいます。
2010/03/18 北海道 別海町
   
飛翔写真下面は1年目と2年目ではあまり区別がつきませんが、1年目のほうが白い部分は多いはずですし、初列風切基部にできる大きな白斑(バッチ)もより明瞭です。